明日は「すす払い」っす。@「挿絵とあらすじで楽しむお伽草子 」へ

ひゃぁ、昨日は二日酔いっすよ二日酔い。ひさしぶりだなぁ。しかし、お誕生日に、職場の忘年会でなっちゃうっていうのは、如何なものかと思わないでもない、つきなみ♀@一歳年取ったです。皆様如何お過ごしでしょうか?

あっ!そう言えば、昔から憧れだった、はせP先生の「ということでおめでとうございます。ぱふぱふ。」っての初めて書いて頂きました。ありがとうございました。そして、お祝いの言葉を頂いた皆様、ありがとうございました!

って、ことで、明日12月13日は「煤払い」なんだよね。

ネットで検索するといくつかのサイトには、「煤払いは江戸時代から始まった」なんて書いてあって、内容としては

「元々12月20日であったが、三代将軍家光の忌み日にあたるため、江戸城のこの行事が13日に変更となり、それが江戸市中に広がった」と
「その際に、胴上げの習慣があり、その際の掛け声が”めでためでたの若松さま”である」

って感じが多い。

この説明は、実は杉浦日菜子さんが、「お江戸でござる」で解説として話されたものが元になっているんだよね。杉浦さんは、原典を読んでいらして、お話をされているんだけど、現在これに一番近い内容が書かれている書籍は、三谷一馬さんの、江戸年中行事図聚(中公文庫 ISBN: 4122030420)となる。ちなみに、そこに掲げられている図の出典は『黄表紙「突渡最早恵末栄」鳥居清長・作』と、『合巻「大晦日曙草子」歌川国定・作」なんだよね。

もちろんお二人は、「江戸時代から」なんて書いてはいなくて、「江戸時代にはこうだった」っていうのを、慌て者のパクリ屋さんが、そこを読み飛ばして、ネットに公開し、いくつかのサイトでは孫引きされている。そのまま思い込む人がいると、ちょっと気の毒かなぁなんて。

それはともかく、「すす払い」でご紹介したいのが、

京都大学大学附属図書館公開展示会平成12年度の際に作成された「挿絵とあらすじで楽しむお伽草子 第5話付喪神(つくもがみ)」

なんだよね。

この絵巻は室町時代に成立したもであることはほぼ疑いなく、巻頭に上げられる『陰陽雑記』は比定されてはいないものの、少なくても室町中期以前に「煤払い」の行事が行われていたことも疑いはないんだよね。

そして、お話し自体は、最後の結びが

「即身成仏を願うなら、すみやかに真言の教えを信じることです。」

ってことで、真言密教の説話本なんだけど、もしお時間のある方がいらっしゃったら、絵巻に出てくる妖怪のプリティーさを是非ご覧いただきたいなぁなんて。

では、また。