みんなの鉄十字勲章/「戦争のはらわた」リバイバル

勲章欲しいよ!ピカピカな奴ね。胸にばーんと付けて、威張るんだもんね。「私はこんなに偉いんだよ!」ってすぐ判るもの。なんちゃって、タダくれるものなら貰うけど、ほんとはあんまり欲しくない。って誰もくれないけど。つうか、そもそも偉くないじゃん私。

それはともかく、サムペキンパー監督の「戦争のはらわた」がリバイバル上映される。今のところ東京の予定が決まってないんだけど、大阪は5/20(土)〜26(金) 扇町ミュージアム 、福岡は6月下旬に シネ・リーブル博多駅 で、札幌、京都、広島、金沢、松本他順次公開予定なんだそうだ。

「戦争映画なんて好きじゃねぇや」って人多いと思うけど、こりゃちょっと別もんだと思っている。まぁペキンパー監督の映画なんで、「ワイルドパンチ」バリのスゲーアクションシーンと言うか、戦闘シーンもあるんだけど、封切り当時よりひょっとすると今の方がぴったりはまる映画みたいな気がしている。

もちろん娯楽映画としても、スゲー面白いと思うんだけど、なにせ主役のジェームス・コバーンさんが渋いんだなこれが。そんで、マクシミリアン・シェルさんも良い味出してるし。

元題は「Cross of Iron」なんだけど、この題名には未だに謎があるって説もある。ドイツ軍の最高栄誉とも言われる「鉄十字勲章」は、一般表記は「Iron Cross」なのだそうだ(英語弱いもんで違ってたら教えて下さいね)。でもこの映画の中では、間違いなく「鉄十字勲章」を指している。そこに込めた暗喩があるんじゃないかって話しもあったりする。

戦争のはらわた」っていう邦題も「どないやねん?」つう話しもあるんだけど、なんだかこの映画の「本質を言い当てていて妙」って気も私はしている。

ネタばれしちゃうので、ストーリーは詳しく書かないけど、ある意味で「勲章」って言うか「目標とするもの」の意義と意味、そしてそれを得る為の行動っつうか「人」としての誇りや、くさい言葉になっちゃうけど「生き方」みたいなものが、「お涙頂戴」やうすっぺらな感傷を排して描かれている印象を持っている。

もちろん私なんて、何が欲しくて生きてるのやら判んないし、毎日欲しいものが変っちゃてる様な気もする。つうか、勲章になるようなもんはなんにもないし、不精者なんで勲章貰うための努力もしてないしな。

まぁ、どんな事がそれぞれの人にとって勲章なのかは、それぞればらばらなのが今の時代つうもんかも知れないんだけど、この映画を見てると、勲章に相応しい人になるのが目的じゃなくて、勲章をもらう事が目的になっちゃう虚しさみたいなもんをとっても考えてしまった。そんで、「勲章を与えてくれる側っていったいなんじゃろ?」「勲章を見て人を評価する隣人ってなんじゃろ?」っつうのもあるんだけどね。

うーーん、なんか今日の日記「くさい」なぁ。
あっ!生ゴミ捨て忘れてるじゃん ← おひっ!

ってことで、またね。じゃ!