三題話&落選運動様

まずは新聞記事3本引用っす

2000年5月9日(火) 毎日新聞
<家計調査:1世帯当たりの消費支出、2カ月ぶりに大幅減少>
総務庁が9日発表した3月の全世帯家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は月平均33万5291円で、実質で前年同月比4・3%減と2カ月ぶりに減少した。

2000年5月10日(火) 西日本新聞
<高卒3万2000人 仕事に就けず 今春卒業者 文部省調査>
今春、高校を卒業した就職希望者の就職率(三月末現在)は八八・二パーセントで、一九七六年の調査開始以来、最低だったことが十日、文部省の調査で分かった。文部省は「長引く景気低迷が高校生の雇用環境を一段と悪化させている」として同日、未就職卒業者への一層の配慮を都道府県教委に要請した。  

2000年5月9日(火) ロイター
景気動向指数、生産が緩やかな上昇=経企庁>
経企庁は、3月景気動向指数の一致指数について、生産指数が緩やかな上昇傾向にあることや、雇用関連の指標が厳しい状況にあるものの改善の動きが見られること、消費関連の指標に低調ながら持ち直しの兆しが見られることなどの影響が出ている、としている。  経企庁幹部によると、今回の一致指数の動向を見る限り、景気は改善の方向にある、という。 また、遅行指数が50%超になったのは32カ月ぶりで記録的なことがだが、法人税収入や家計消費支出が2カ月連続プラスになったことが寄与した、という。 この点に関連して、同幹部は、「遅行指数の50%超は、まだ1カ月だけのことなので、これが持続するかどうか、もうしばらく動向を注視する」と述べた。

この3本の記事で、「3題話」は笑点でも作れないよね、まったく。座布団取っちまえよ。って山田くんじゃ頼りないから、カンバック松崎真!って関係ないけど。

もっともらしい言葉なんだけど、そもそも「景気回復指数」とはなんぞや、っつうことだ。なんかこの言葉だけを聞くと、景気の快復を測るすげー指標と膨大なデータがあって、スーパーコンピュータがきりきり働いてはじき出した数字みたいだよね。しかも「景気が回復してる、50%も!ワーイ!」みたんな感じがするんだけど、処がどっこいなんだなぁこれが。

ざっぱに言うと、集計項目の数を数えて「何個改善して何個横ばいで、何個さがちゃった」ってのを数えるんだよね。そして比較対象は、過去5年間。ってバブル弾けた後やん。興味のある方はここに詳細があるんだけど、ちょっとなんだかなぁって感じがする。

雇用指数は「新卒除く」だし、先月より良けりゃ「プラス一個」って訳で、絶対値や基準値に基づいてる訳じゃないんだよね。この指数。政府発表の数字が恣意的だとは
言わないけど。

これはテレビニュースでやっていたんで、びっくりした人も多いかもしれない。「消費者金融業界揃って過去最高の決算。大手4社貸し出し残高1兆円を超える」だよ。業界全体の数字は出ていなんだけど、金融新聞によれば大手4社を合せたシェアは約20%弱だそうだから、少なく見ても16兆サラ金からの貸し出し残がある。それって凄くない?もちろんこれには商工ファンド系は入っていない。これも単純計算で、消費者金融に入る利子、加重平均で現在はアドオンで年率32%くらい(金利制限法変ります)だそうだから、毎月の利子だけで約4300億だよ。政府の公共事業景気対策特別費が5000億だって、どうなのよいったい。一月分の国民みんなで、サラ金様に払ってる利子並みなんだよね。効果あるはずだよ、しかも土木中心だし。

はう・・・・・・。

そいえば、話題になってるつうか、なんつうか「落選運動」。どれも似たりよったりだけど、一番露出してる運動でさえ、投票数っていうか、サンプル数日記猿人投票よりすくないでやんの。根拠も理由も不明瞭。なんとなくマスコミ中心に露出してるイメージをトレースしてるだけって感じだね。何より各運動の評価軸が明記されないってのは何なの?思い付き?どんな人なら議員にしたいの?

金権体質っつうなら、公開されてる資産をまず確認しなさいよ。親族の資産とか、私設&公設秘書の資産とかくらい調査しろよ。住民票挙げて、法人登記簿と不動産登記簿と後援会に名を連ねてる企業の役員名簿を調査して、秘書経験者まで含めた名簿と照合するだけで、随分面白い事実が出てくると思うよ。もちろん、選挙区と東京の事務所の賃貸借契約関係とか、事務所員の構成とか給与支払い元とか、調べられる事いっぱいあるじゃん。手弁当で。

唯一客観的なのは、議員本人の判決の一覧があるくらい?でも公職選挙法の運動員訴追が抜けてるし判決も抜けてる。秘書の訴追は白川代議士だけ記載されてるって、なんなの?載せるのなら全部載せるべきだし、載せないなら一切載せるなよ。基準なっしんぐ。

系列議員数はどうなのよ?派閥の方じゃなくて、地方議会。後援者じゃなくて、事務所上りの地方議員の調査なんてやれば、けっこう実態出てくると思うよ。

そして、マスコミもすぐに飛びつくんだよねこの手の話しに。

前にも軽く触れたけど、政治集金システムっつうか、それに沿った調査しないと、議員の実態って出て来ない。なんで政治献金ってするの?なんでパー券買うの?そんで、叙勲の推薦経路や地方を含めた外部委託の「なんとか委員」の選出ってどうやってると思ってるの?まぁ、叙勲は名誉だけだけど、「委員」って金払ってるんだよ。肩書きに箔がついて、仕事にも繋がるし。勿論、無給に近いちゃんとした委員様もいっぱいいるんだけど、こっちは成りたいって人が少なかったりするし。こんなの、過去も含めた後援会名簿と照合すれば、一発で判るじゃん。つうか面白いよ、実際。

後は、外郭団体っつうか、国や自治体が銭出してる組織や、公益法人、財団とか企業団体や類する組織の職員名簿。さすがに公務員の縁故就職は減ってるみたいだけど、その受け皿として大活躍っすね。皆様お坊ちゃんお嬢様つう処がいっぱいある。身分は公務員じゃないけど、待遇は公務員並みで、採用は別に公務員試験に受かる必要ないもんね。

そんなのみんな知ってるけど、これは保守系だけじゃ無くて、革新系と言われる政党もきっちり組み込まれてるシステムなんで、壊す動きってないよね。センター入試みたいな試験通らないと、就職出来ないって事にしてみたらどうよ?って、きっと試験センターを外部委託して、そこで収容するんだろうなぁ、なんちゃって。

それがみんな悪い事かどうかは別なんだけど、「落選運動」として何を善しとして、何はアウトだと思ってるのかさっぱり判らない。そもそも事実かどうか、調査さえも怠っている印象がある。とにかく軸が見えない。っつうかまさに野次馬的としか私は思えないなぁ。

こんな時に、頼むから新聞さんとか、キチンとしたデータ提示してよ。取り敢えず基準は任せるからさ。個別の事件の時は、あれだけトップニュースで取り上げててるんだから。っつうか、新聞協会さんの「見解」遵守すれば、資料集としては転載出来ないんだから、責任持って自分でやってくれっつう事だ。

さてと遅くなったけど、お昼ご飯はなんにしようかなぁ?はらへり。予算400円なんで注文出来るもの限られちゃうんだけどね。って聞いてないか?すまん。

じゃまたね。