漏れても安心?セーフガード問題

漏れそうな時は、突っ込んだ上にあてているつきなみ♀です。<=それはロリエセーフティーロング。このCMは新山千春さんなんだよね。飯島直子さんは、ソフィボディーフィット@ユニチャームなんだけど、やっぱ生理用品CMって言うとこっちが頭に浮かんだりする。ちなみにエリス@大王製紙は優香ちゃん、って関係無いけど。

それはともかく、セーフティーガードが発令されて、またまた誤報の渦だよね。今回は新聞はさすがにちゃんと報道してるんだけど、TVのワイドショーや素人コメンテーター、そしてWEB上でもすごいのがいっぱいだ。

セーフガードのシステムについては、ここで詳細な事は見て頂くとして割愛しちゃうけど、これは関税と貿易に関する一般協定(GATT)時代から認められていて、WTOへ引き継がれた緊急輸入制限措置なんだよね。ちなみに世界全体で、GATT時代に44件、1994年からのWTO体制で8件が発動されているんだよね。当たり前だけど、他のWTO加盟国との協議や、詳細なデータの提出などが義務づけられていて、えーかげんな申請はちょっと出来ない構造になっている。

一番の誤報は、またまたユニクロを例に挙げて「繊維業界からのセーフガード要望」なんてとんちきな発言が多い。っつうか、聞きかじり。現在セーフガードが繊維業界から申請されているのはタオルだけで、ネクタイについては西陣織工業組合が全日本ネクタイ工業連盟に申請を依頼している状態で、この2品目はユニクロとは何の関係もない。

今回も発動されてから、あーだこーだってのが多いんだけど、完全に後出しだよね。ちなみに「野菜等に係るセーフガードの調査開始について」は去年(2000年)12月19日に大蔵省、通商産業省農林水産省から公示されて、今年の1月23日に財務省関税局、 関税・外国為替等審議会、関税分科会特殊関税部会から調査開始に至る経緯が発表されている。この対象は、ねぎ・トマト・玉ねぎ・ピーマン・生しいたけ・いぐさの6品目だったんだけど、発動はご存知の3品目になった。

今回の発動は政治主導ではなくて、さすがにこりゃまずかろうって感じの官僚さんの主導で実現したんだよね。票と結びつけての発言とかは噴飯物で、ねぎと生しいたけといぐさ作っている農家が何軒あると思ってんだまったく。こんな件で的外れな自民党批判してる暇があったら、さっさと政策を具体的に発表しろよ民主党

もちろん、根本にあるのはビジョンを持たない農政や、産業構造の転換に投資する事のなかった政権政党としての責任は重いんだけど、視点のずれた批判は問題の焦点を暈しちゃうだけだよね。

ちょっと話しをひっぱると、最近の農業施策で一瞬話題になり、また論点がすりかわっちゃったものに改正JAS法と「有機マーク」表示の問題がある。(JAS協会サイトの説明ページ)ところがどっこい、この認定を行う「登録認定機関」ってやつが曲者で、こんな仕事は元々なかったから、利害関係がある人達でも出資できる法人や正体不明のNPO団体でも、要件を満たせば申請可能になっていてそして許可を受ければ、「登録認定機関」として営利事業として「認定」を仕事に出来るんだよね。ここにまた利権構造が生まれている訳で、許認可系の利権は、決済者を変更するだけで、お金の流れも変えられるので対立陣営も絶対突っ込まない。

もし、突然放送の許認可制度が廃止されて、日本上空に衛星放送がバンバン上がって、自由にTV放送が出来るようになっても、コメンテーターは「自由競争を阻害する規制はいけませんよね」なんて言ってるんじゃろかいな?

農政の朝令暮改っていうか、努力する農家が報われ難い施策の根本を変えていくことはもちろん必要なんだけど、それは自民党だけの責任じゃない。みんなで、思い込みや聞きかじりじゃない情報をちゃんと貯えていかなきゃ、物事は見えて来ない。見た後に、様々な意見や主張があるのはいいんだけど、この辺、マスコミもうちょっとどうにかならいないのかなぁ。情報横漏れしっぱなし。うにゃにゃにゃ。

そんなこんなで、夜も更ける<=なに?
って、言うかGWまでお休みが無いんだよ、私。情けない事に。うにゅー。

って事で、またね!