おしごとがきえてゆくまち。経済指標の狭間。

おとうさんは工場で、いっしょうけんめいはたらいておきゅうりょうをもらってきてくれます。わたしとおかぁさんは、そのお金でお店屋さんで買物をして、ごはんのよういをします。おとうさんはときどき、きれいなおねぇさんのいるお店でお酒をのんで帰ってくるので、そんなときはおかぁさんとケンカになったりして、わたしはちょっとかなしいです。でも、そんなことのあったあとは、みんなでふぁみれすへいったり、ネズミーらんどへ連れていってくれたりするので、たまにはケンカもいいなぁと思わずおかぁさんに言ってしまって、頭をはたかれました。

まいにち楽しかったのに、こんど工場はなくなってしまいます。「よその国から値段の安いものがたくさんはいってきてしまうので、作っても、もうからない」っていうことなのですがわたしにはよくわかりません。

工場がなくなるので、社宅も出ていかなくてなりません。お店屋さんも買物にくる人がすくなくなるので「たいへんだたへんだ」と言っています。

でも町長さんは、ぜんぜん気にしていないらしくて、いままで通りきれいなおねぇちゃんのお店で酔っぱらったり、よその町内会長さんとゴルフへだかけたりしているばかりで、町長さんのむすこさんは、銀行からお金を借りて新しいコンビニを作ってスポーツカーも買いました。

なんて感じかな?<=面白くねぇよ!

いろいろありすぎ。国賓をほっぽいて、腰痛だと言い訳をして鮨をつまみながら酒飲んでた森首相が間抜けなのは、今に始まったことじゃないので置いといて、っていくらしたんだろう料金?若手国会議員さん、まさか領袖に奢るのに領収もらってないよね?なんちゃって<=おやじか?

それはともかく、何故か好転している雇用関係やっすっとぼけた日銀短観が発表されているので、書きたい事はいっぱいあるんだけど、その狭間で経済産業省から「2001年版我国の工業」っていう報告書が発表されている。

ちょっとびっくりするのは、資料の数字が1998年末と1995年末の比較なんだよね。♪3年遅れの便りを載せて♪、ってあんこ便り@都はるみさんじゃないんだから。そんで2001年版ってそもそもなに?そしてその数字でさえ事業所で9.2%、従業員数で7.7%減となっている。そしてその後は加速傾向って言うわけで、現状はいったいどうなっちょるんじゃろうかい。これと関連するのは3月28日に商工中金から発表された「中小企業設備投資動向調査(2001年2月)」なんだけど、本年度の計画は前年度比38.5%減だ。
(資料はここでダウンロードできます。)

もうひとつ着目して欲しいのは、この数年雇用の受け皿になっている対個人サービス業の数値が急速に悪化しているんだよね。おおまかに数字を挙げると、前年対比で映画館18%、遊園地・テーマパーク1.8%、葬儀業3.2%、結婚式業10.3%、カルチャークラブ3.9%なんて感じで、ゴルフ場は23.9%、ゴルフ練習場は16.8%てなもんだ。ちなみに商業販売総額は1.2%減なんだけど、卸売りベースだと農畜産物水産物卸売業8.2%、食料・飲料卸売業4.9%減とちょっとシャレにならない数字になってるんだよね。ちなみに繊維工業生産は平成7年度を100とすると、71までの規模に、飲食店総売上は83になっちゃてたりする。資料はここでダウンロードできます。)

お仕事が消えていってるんだよね。ざっぱに言えば通信っていうか、俗に言うITがらみとコンピューターと一部の特殊技術を除く製造業は、急速に雇用の弾力を失いつつある。っつうか生産を海外へシフトしないと価格競争に勝てない状況の業界が増えている。

前述の報告書にもあるんだけど、今まぁまぁ景気のいい業界であるIT&コンピューターも、政府&地方自治体と金融関係の需要で売上が増加してるんだよね。それと、公告業界もこんなご時世のなか前年対比アップなんだけど、これは金融っつうか保険業界のダントツの伸びと、消費者金融、そしてフランチャイズ系の飲食やスクールが好況を支えている。一次産業&製造業でお金が回っていないのって、いつまで持つんだろうって思わないのかな?

前にも書いたんだけど、現在雇用を下支えしている業界に、コンビニをはじめとするフランチャイズによるリストラされたおやじさんや、土地持ち2代目3代目を集めて、「一応は仕事」って感じの銭回し業界がある。そして、某大手PC教室に代表される、「取っても笑われる資格」商売も未だに健在だ。

別に悪いことじゃないんけど、日本って輸出産業で経済回してるんじゃなかったっけ?そのへんの重点施策や研究保護ってどないしてんやねん。

うーーん、腹が減ったんで、今日はココまで。明日も仕事だしね。ってことでまたね!