ユニクロを語るエコノミストって何?

♪は〜るの、うららのす〜み〜だ〜が〜わ〜♪
にはまだちょっと早いけど、突然暖かくなってブラジャーの下の処が痒い、つきなみ♀です。って花粉症で少し湿疹でてるんだよね。いい女台無し。<=典型的虚偽の記述

それはともかく、どうしたの?マスコミ?いきなり日本経済破綻みたいな論調ばかり並べてサ。そんで〆の言葉が「そういうムードに流されて、消費が冷え込む事が問題だ」って馬鹿?お前が不安を煽っているんだろよ。

一昨日、日経平均が1万2千円を割ったとたん、異口同音に「日本売り」だとか「資本の流失」とか騒ぎ立てる。そして、したり顔のエコノミストが、デフレについて語る訳なんだけど、その際に物の値段が下がった例えに「ユニクロ」を挙げたりするのは、もう大洗い海岸、じゃなくてお笑いだよね。

ここの5月8日にちょっくらユニクロの事を書いているんだけど、これは元々日本の商業形態の特殊さに起因することが多い訳で、別にデフレの査証でも今後の物価下落の尖兵でもありゃしない。

ただ、日本の消費財系商業が曲がり角に来ていることは、そごうの破綻やチェーンストア協会・百貨店協会加入店&企業の長期的凋落傾向、そして最大にして最高のリストラおやじさんの受け皿としてのFC展開成功例、コンビニエンスストアの売上不振にも現れて来ている。これけっこう見落とされているけど、この数年のコンビニの出店効果による雇用と、設備投資による経済効果って、でかい。

現状がデフレスパイラルであることには異論はないけど、もっと着目して欲しいのは、日本の資金循環の特殊性だ。詳細にご興味のある方は ここの資料でも見て頂くとして、ざっぱに言えば、経済活動に資金が潤沢に供給されない根本原因に対する視点がすっ飛んでいる気がしてならないんだよね。

すげー極論すると、一度経済活動に投入された資金が、利息や返済金として広義の金融機関に還流してしまう。それもノンバンクやサラ金込みなんで、一応貨幣流通総額の変化にはあんまりつながらないいんで、経済指標に現れないんだよね。そして、安くなったと言われながらも、日本の土地、そして土地にお勃起っている、もとい、建っている物は値段が高い。家賃を含めてなんだけど。それだけならまだしも、ご存知のように貯金が増加し続けるのも、日本の資金循環にあるんだよなぁ、困った事に。

成長が右肩上がりな時は、この特性は余り問題にならない。ところが、今の様に日本経済自体がへろへろで、しかもグローバル化っつう名の元に、国別関税撤廃の方向がはっきりしているなかでは、設備の効率化による生産性の向上には限界がある。ぶっちゃまけた話、人件費と設備費とインフラやエネルギー料金の安い国や地域で生産された方が価格的競争優位性があるって事なんだよね。

それを可能にしているのが、ITだったりもするわけで、例えばユニクロの話に引っ張ると、海外にある縫製ラインの指示書や裁断指示、グレーディング込みの型紙でさへ、当たり前だがインターネットを介して即時に伝達が可能だ。バッチ処理した日別データ管理なんかじゃなくて、日本にいるコントローラーが、ラインの状況とPOSで上がってくる国内の販売状況を見ながら生産を行える。これに、「今期何本くらい仕入れしましょうか?」なんてやってるメーカーさんも、そんなメーカーさんが商談に来てる、スーパーや百貨店が価格や品揃えで対抗出来ないのは自明の理つうやつだ。ただユニクロにも大きな弱点があるんだけど、これは別の機会に書くね。

本来IT投資は、各産業が来るべき国際競争に対して準備すべき物だったつうか、その投資をしなくちゃ生き残れないよ、ってことだったはずが、携帯電話のリセールス屋さんや、まがい物を売るっつうか素人を騙してモール化するネット市場の株がとてつもない高値がついてみたり、訳の判らないインターネットを出汁にしたビジネスモデルばっか出願されてどないなっとるねん?ほんま。

マスコミが形成するムードは色々な流れを、残念ながら方向づけてしまう。だから、せめて報道と意見は分けて欲しいんだよね。特に今回のようなビジネス構造自体の大転機に、決断しないまでも文句はこくオヤジさんたちに、ITと言うもの自体を誤解させた罪はけっこうでかいんじゃないだろか?そんな、産業構造変化も掌握しないでテレビで語るエコノミストって何?

マクロとミクロを、いっしょくたにすんなって言われそうなのは判ってるんだけど、テレビに出ているエコノミスト様達は、知ったかぶりの知識で推論を組み立てているとしか見えん人がほとんどだ。っつっか、いくら民間放送とはいえ、投資顧問会社の人間やトレーダーに経済を語らせるなよ、恣意が入るにきまってるんだから。それさえ判らないで人選しているのか、公告量と連動してるのかは判んないけど。

さーて、思い切り鼻でもかんで寝る事にしよ。風呂は明日にして<=入りなさい!
ってことでまたね!