上巳(じょうし)の節句は厄払い!予算実質成立88兆円、長期債務残高

灯りを点けましょぼんぼりに〜♪お花をあげましょ、桃の花〜♪って歌っている場合じゃないんだけど、今日は桃のっつうか上巳(じょうし)の節句なんだよね。早い話が厄払いの日だよってば。残念ながら厄は払えるどころか、鬼の形が益々明確になってくる昨今、皆様如何お過ごしでしょうか?なんちゃって。

それはともかく、予算は祝儀院、もとい衆議院通過しましたよ、4月にほぼ退陣が決まった森内閣で。ってどないやねん、それって?信頼はしない、もう引っ込めって人が首班として作った予算は認めるんすね、国会!変な話だまったく。

確かにETに似てるって事で憎めない気はするんだけど、昭和の高橋是清こと宮沢さん去年の6月に経済見通しについて何ていってたんだよ、おい?ってそもそも「平成13年度の経済見通しと経済運営の基本的態度」(2000年12月19日閣議了解)には

以下引用
>我が国経済は、平成10年には、「不況の環」とも呼ぶべき厳しい状況にあった
>が、同年11月に決定した「緊急経済対策」により、デフレスパイラルに陥りかね
>ない危機的状況からの脱却に成功した。その後、平成11年11月に決定した「経済
>新生対策」の推進を通じ、景気回復の一段の推進と経済社会構造の改革の実現に
>努めてきた。こうした政策の効果もあって、経済は企業部門を中心に緩やかな改
>善を続けている。

ほへ?この認識に立った予算が成立するんですか?平成10年と今とどっちが厳しい状況かの認識かはこれでいんですか?つうかヨカネェダロよ!興味がある方は是非こっちで全文読んで欲しいんだけど、ちょっとと言うか思い切り脱力する。

ご存知のように国と地方を併せた長期債務は順調に(?)増加していて、700兆円に迫っている。ここで忘れてはいけないのは、よく持ち出される「日本の個人資産1380兆円」ってやつなんだけど、当たり前だが、これには長期債務額の中の海外銀や海外投資家が持っている国債以外は含まれているんだよね。

そんで、取り敢えず今のみんなのっていうか国民の預金は預金保険機構で保護されているんだけど、その勘定は平成12年3月末現在で、△18,967億円となっていて(預金保険機構債券発行残高 6,000億円を含んでも)その後金銭の贈与(破綻金融機関の債務超過の補填等のために救済金融機関に交付されるもの)の大口だけで旧日本債券信用銀行あおぞら銀行)に3兆1,414億円、旧幸福銀行(関西さわやか銀行)に4,941億円なんかがあるわけで、その前の日本長期信用銀行は3兆2,391億円(後減額して3兆3250億円)だったんだよね。大丈夫?っつうかホンとに健全なの?このやり方で?

失業率が過去最高になり、株価は15年前の水準に戻っちゃって、ある意味経済実態さえ読み間違った国家予算が、不祥事の騒ぎに紛れて、ほとんど議論されないで成立しちゃった。そしてサラ金の貸し出し残高は10兆円に迫っていても、取り敢えず今日は暮らせているんだよなぁ。

ある意味、日本は戦時中と戦後の僅かな時期を除いて、国民の大多数が鬼っつうか地獄を見た事がない。だから、北条時宗さんなんつう人が「未曾有の危機を乗り切ったリーダー」なんっつう事になるんだよね。厄払いの対象にするのは、森さんじゃなくて、政治に政策実現じゃなくて、権力や栄誉だけを求める政治屋さんとその人達が作り上げたシステム全部だと思うんだけど。

なんちゃって。

さて、白酒でも飲んで寝るかな。ドブロクなんだけどほんとは<=犯罪です。
って事で、またね!