KSDだよおっかさん/公益法人概説

ふふふふ<=何?

それはともかく、KSD(正式には’KSD中小企業社会福祉事業団’)のHPにはお詫びが掲載されているんだよね。まぁそれは当たり前だと言えばそうなんだけどそんじゃこっちはなによ?「ご挨拶」ってページなんだけど
以下引用

>私ども財団法人KSD中小企業経営者福祉事業団(略称/KSD)は、中小企業の健全
>な発展と福祉の増進に寄与することを目的とした厚生労働省許可の公益法人です。
>国からの補助金等は一切、受けておりません。

ほえ?そうなんですか?ってそんな訳ないだろ!「厚生省が認可してるから、わしは正しいぞ」とでも言いたいんかい?確かに本体は受けちゃいないんだけど、今問題になっているのは、そじゃなくて関連法人で無茶苦茶やってたからじゃないんかい?残念ながら話題の「KSD豊明会」のサイトは閉じちゃってるんだけどね。

そもそも財団法人ってのは何かと言えば「財団を運営するために作られる法人。現行法では,公益を目的とする公益法人のみが認められている」(新辞林)そんじゃ公益法人ってのは何かと言えば、民法34条法人として存在していて、なんと25000ほどあるんだよね。って言うか正確な数値が私の力では調査出来なかった。

大雑把に言うと、公益法人ってのは、行政の一部と何らかの形で直接関連する行政代行型法人と、民間が何かの発案で許可を受けて作ったとされる物に大別される。よく見かける「社団法人」ってのがこれなんだよね。

行政代理型法人と混同され易いのが、天下りで有名っつうかなんつうか、俗に言う「特殊法人」なんだけど、これは法律学上の一般的概念とも直接の関係なく使用されているので、ここではちょっと言及しない。総務庁設置法第4条第11号により
同庁の審査対象法人で「法律により直接設立される法人又は特別の法律により特別の設立行為をもって設立すべきものとされる法人」とされてはいるんだけど。

公益法人に話しを戻すと、数で言えば代行型は約7000で、民間型は18000くらいになるんだけど、その数だけ考えてもちょっとおっかないよね。何してるんだ?そんないっぱいの法人が?

話しを戻すと「ものつくり大学」ってのはKSDの完全な関連財団である「国際技能振興財団(KGS)」ってのが推進母体で、国(労働省)と地元自治体(埼玉県と行田市)、民間(寄付)がそれぞれ3分の1の各60億円ずつ計180億円を負担する計画だったんだよね。それからの経緯は、皆さん新聞でご存知の通りなんで省くけど、背景として「公益法人」って物の性格がある事を、もっとマスコミは踏み込んで欲しいよね。

今はこの他に、某参議院議員の高速道路チケット詐欺事件関連で一時話題になった、「異業種共同組合」って言うのもあるんだよね。これは、組合に入れば高速道路の料金が後払いでしかも安く出来る訳なんだけど、これがまた政権政党傘下に限らず、それぞれの系列でデカイ集金構造を持っている。やっている事は、共済や共同購入名目の各種事業なんだけど、実体はKSDとほとんど変わらなかったりするんだよねこれが。理事長様は当然メルセデスだし。もちろん真面目に異業種交流しようって組合も中にはあるんだけど。

前にも書いたんだけど、増収賄ってのはその構造の緩みって言うか、馴れって言うか、間抜けや強固な基盤を持たない人が起こす事が多いんだよね。

どの政党って事ではなくて、後援者を団体や法人や組合の理事に据えたり、子弟や関係者を職員にしたりして、一見間接的な便宜を図る事で、権力基盤つうか票田を維持しているのが昔からの日本的政治構造なんだよね。叙勲がらみもしかりだし。

尻切れトンボじゃなくて、是非その辺を継続的に追って欲しいなぁ。もうその枠に入っていない人達の方が多いんだからガンガン書いて欲しいなぁ、マスコミさん!

三連休の中日の昼間に、なにやってんだ私?
ま、明日はたっぷり濡れてくるんだけどね。ってスノボが下手なだけなんだけど。

って事でまたね!