おぼっちゃま、おじょうちゃまの国日本/コネ亡国論もどき

ってことで、出て来ましたね、具体事例。

毎日新聞なんで、勇み足があるかも知れないって事を割り引いても中々出にくい記事なんで貴重ではあるんだよね。

以下引用
毎日新聞(2001年3月18日)
<三セク採用試験>合格者のほとんどが市議らの口利き 札幌市

 札幌市の第三セクター「札幌市生涯学習振興財団」(理事長・大長記興同市助役)の2000年度職員採用試験で、合格した17人のうち16人に同市幹部や市議らの口利きがあったことが、17日分かった。同財団は「試験結果に恣意(しい)は働いていない」としているが、合格者のほとんどがコネ採用だった疑いが出ている。

 同財団は、昨年8月に開館した同市生涯学習総合センター「ちえりあ」(西区宮の沢1の1)などを運営するため、同市が資本金5000万円を全額出資し1999年4月に設立した。同年11月に行われた職員採用試験には3098人が受験。22人が一般教養と小論文の1次試験を通過し、昨年1月の2次試験(面接)を経て17人が採用された。

 採用試験委員長を務めた同財団の伊崎俊秀常務理事によると、理事長の大長助役ら同市幹部や幹部OB、市議らから「合否が分かったら、少しでも早く教えてほしい」などと働きかけがあったといい、伊崎常務理事は1次試験の受験者名簿の欄外に鉛筆で口利きをした人の氏名や役職を書き込んだ。

 伊崎常務理事は「受験者全員に不信感を持たれたのではと反省しているが、採用してくれというごり押しはなかった」と説明している。 【早川 健人】

以上引用

って事なんだけど、口聞きした人の役職名を書き込んでいた部分が間抜けなんであって、それ以外はある意味、第三セクター公益法人における職員採用では、あったりまえだのクラッカーbyてなもんや三度笠(古)って事だし。

民間企業の情実っていうか、コネっていうか縁故採用はある意味利益をあてにしたものが多い。天下りもこの親戚みたいなもんなんだけど、けっこう問題視されるてるし、ご存知のようにある職位以上は公表されちゃうんで、若干の歯止めは効いている。表向きは。

ところがぎっちょん、親族になるとほとんど野放しだし、そのまた利害関係者、あるいはコネはまったくノーチェックで、コネ大国が成立している。「別に私企業だったらいいじゃん」って言われたりするんだけど、実際にはコネのコストは国民全員が負担しているんだよね。

ご存知のように日本の法人税や事業税は利益に対して課税される。人件費は当然経費として計上されるわけで、すかたんなぼっちゃんじょうちゃんの人件費総額×税率は本来課税対象になるべき利益なんだよね。詳細を述べるスペースはないけど、これってどうなのよ?

もちろん、仕事もしないじーちゃんやおばはんが会長だったり専務だったりするのも問題ある訳なんだけど、ここから取れる税金は所得税地方税だけで、ところが厚生年金の給与比例分も、毎日なんもしないで年数だけかさねていても、きちんと支払われちゃうんだよね、これが。

極論すれば、コネで名ばかりの仕事でへらへら遊んでいるぼっちゃんやおじょうちゃんやおっさんやおばさんに税金かっぱらわれてるんだよね、がんばって払っている年金も。

公務員さんがあーだこーだ叩かれる事の方が多いんだけど、公務員さんになるには一応試験に受かる努力はいる。努力しないで、親やコネの力で就職したり、仕事は一切しないで、役員報酬を受け取るコネ族ってどないやねん、まったく。そしてその報酬は年金にまで反映してゆく。そんで、そういう人たちに限って、年金資格を満たす時期に七光りが褪せてきたりして、相続した会社潰して不良債権として銀行におっかぶせたり保証協会に借金被せて公的資金清算されて、資産は隠匿して悠悠自適の余生を過ごしたりするんだよね、まったくもって。羨ましい<=違います!

KSD事件も自民党の党費立替問題は立件しない事で決着しそうだし、コネが常態である限り、国力が戻ることはないのかも知れんような気もしてきちゃったよ。ふ〜〜〜。

って脱力したところで、今日は中華くらげサラダとちゃんぽん作ることにに決定。ってベタだけど。でも美味しいんだよ、ホントに。

って事でまたね!